次代を担う3兄弟が語る加工現場の今とこれからの展望【後編】

2026.10.29

2025年7月に体制が変わり、1年以上が経過した東京テープ株式会社。今回は、顧問(前社長)の息子たち3兄弟の対談をお届けします。

 <登場メンバー>
  丸山 順也(長男 営業部 部長)
  丸山 雅也(次男 製造部)
  丸山 和也(三男 営業部)

2025年7月に体制が変わり、半年が経過した東京テープ株式会社。今回は、前回に引き続き、顧問(前社長)の息子たち3兄弟の対談をお届けします。

短納期にも柔軟に対応。高品質はこれからも変わらぬ価値

前回のお話にもあったように、東京テープは1年ほど前に作業場を第二倉庫隣に増やしました。
加工へのこだわりや強み、現場の今について、お話をお聞きしたいです。

順也:強みは昔から変わらず、ゴム紐を在庫として多く抱えていることですね。在庫を持っているからこそ、急なご依頼があっても迅速に対応できるんです。お客様のご要望には、できる限りお応えしたいと思っています。それでいて、品質はしっかり担保する。現場内職担当のみんなが頑張ってくれているおかげです。

和也:加工した製品は内職担当がわかるようになっているので、検品時に不備があったときに即改善の指導ができるのも強みです。指導・管理している社員の多くが弊社内職出身者なのも大きいですよね。経験者だからこそ、注意すべきポイントを内職さんにわかりやすく教えられるのだと思っています。

雅也:個人的に意識しているのは、質とスピードとの両立ですね。私はもともと丁寧に仕事をするタイプで、昔、顧問に「もっとスピードを上げたほうがいい」と指摘されたことがあるんですよ。丁寧さは自分の美点ではありますが、確かに仕事にはスピードも必要なので、質を落とさずスピードを上げるため、スキルアップに励んできました。これからも大事にしていきたいと思っています。

和也:雅也はいろいろなことを同時にするのが苦手なタイプなんですよ。でも、集中力はものすごく、到底敵わないレベルなんです。集中しているときは目が全然違うんです。それでいて、今は現場を回す仕事もしてくれているので、視野も広がったなと思います。すごく頼りにしているんです。

雅也:そんなに褒めても何も出てこないよ(笑)。

順也:(笑)。加工アイテムの種類が多いのも東京テープの強みだと思います。お客様から求められたことが難しくても、はじめから「できない」とあきらめず、糸口を探すのが東京テープ流。豪華に見えるものになればなるほどコストが掛かるものですが、お客様にはご予算があるので、予算内でどうすればお客様が求める製品ができるのかを検討しています。営業が考えることもあれば、内職担当と相談して糸口を見つけることも。会社全体で提案ができるのは東京テープの良さだと思いますね。

会社として引き出しが多いということですね。

順也:そうですね。ただ、顧問や社長が個人で持っていたる引き出しの多さと比べると、私たちはまだまだ全然足りていません。自分たちの新しい引き出しを作っていきたいと思ってます。

和也:引き出しの多さでいくと、「できる仕事」を増やすこともですよね。どのポジションの仕事も、もしその人が急に休んでも回るようになっている。「属人化させない」というのも、顧問の言葉でした。

順也:「最低でも1人2ポジションできるようになれ」ですよね。一人ひとりの意識が高いので安心して働けますし、何かあったときには任せられる環境が整っています。ただ、Kは入社して数年、本当にめちゃくちゃいろいろな仕事をしていたよね。

雅也:日付が回っても働いていたよね。

和也:そうですね。特に1年目は、自分ができるキャパシティがどれくらいなのかを知りたくて、サンプル作りやちょっとしたカットなど、人に任せればいいことも全部やっていました。その段階を経て、今は人に任せられる仕事は任せ、自分にしかできない仕事をするようになりました。

雅也:私も現場の仕事だけではなく、発送など別の仕事もできるようにしてきました。誰かが抜けてもカバーできるようにするのは、現場の人間も同じです。2人は知っていると思いますが、昔、顧問に叱られたんですよ。現場部長のNさんが1週間仕事を抜けなければいけなくなったとき、てんやわんやになってしまった私を見て、「何かあったときに回せる現場をつくらなければならないんだぞ」と。

順也:あったね。

雅也:「自分の仕事を後回しにしてでも、作業してくれる人のための準備を先にすることを徹底しろ」と。滞りなく作業を進めることを考えれば当たり前のことですね。現場を見るようになったここ2年ぐらい、ここをかなり意識してやってきました。

順也:1年前の雅也と今とを比べると、かなり変わったなと感じています。時間が経つのが早くなったでしょ?

雅也:早くなりましたね。さっきお話した顧問からの叱られエピソードもそうですが、顧問が言うことは正解なんです。それが身に染みてわかっているので、指摘を受けたら素直に受け入れるようにしています。それが成功への近道なので。

順也:(笑)。やらされている立場から、やらないといけない立場に変わったことで、仕事への意識付けが本人の中でも変わってきたのだろうなと感じています。これから東京テープが続いていくためには、雅也がそういう人を育てていかなければいけないという話につながってくると思っています。

3兄弟が語る「これからの東京テープ」

あらためて、今後の東京テープの展望について、今の想いを教えてください。

順也:既存のお客様を大切にすることはもちろん、新しいお客様も積極的に増やしていきたいです。ありがたいことに、ホームページからの問い合わせが増えているので、ご縁を大切に売上も増やしていきたいですね。

和也:会社としての根幹は守りつつ、個人的に目標としている規模まで売上を引き上げていきたいというのが私の目標です。「細く長く」ではなく「ちょっと太く長く」続く企業にしたいというイメージですね。そのためには、もっと組織化を進めていく必要があります。ここ数年、内製化を進めているのですが、これも組織化の取り組みの一環です。

順也:人の手でしかできないことは人がやり続けますが、一方で人の手では限界なところは適切に機械化を進めていきたいですよね。

和也:あとは新商品もですね。いろいろ話しているんですよ。

順也:やはり目新しいものは必要ですから、リスクはありますが挑戦し続けたいです。お客様からご要望もいただいている環境に良い素材を使った商品など、新しいものを作って売りたいです。いずれは「僕らが生み出したものです」と言える代表作となるような商品を生み出したいですね。

雅也:現場としては、やはり「東京テープに頼んで良かった」と言われるものを作り続けたいと思っています。

順也:仕入先との関係性も大事にしていきたいです。ここ数年、仕入先のご状況についてお聞きしているなかで、やはり後継者問題を抱えているところもあるなか、私たちのように次世代の人が継ぐことが決まっている話もお聞きできました。互いに代替わりすることで、見えてくる新たな可能性もあるだろうと期待しています。ただ、Kが挑戦してくれているように、新たにパートナーとなってもらえるような企業の開拓にも取り組み続けることが、長く東京テープが続いていくために必要だと思っています。

和也:頑張ります!

順也:3人いる強みを活かしていきたいですよね。「三人寄れば文殊の知恵」と言いますし、もっと意見をぶつけ合うことで、新たな東京テープをつくっていけるのではないかと思っています。

 

前編後編に渡り、次代の東京テープを率いる3兄弟の想いをお届けしました。東京テープは、これからも守るべき大切なものは守りつつ、果敢に挑戦を続けてまいります。
今後とも、東京テープをどうぞよろしくお願いいたします!

 

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