次代を担う3兄弟が語る新体制後の東京テープ【前編】

2026.09.25

2025年7月に体制が変わり、1年以上が経過した東京テープ株式会社。今回は、顧問(前社長)の息子たち3兄弟の対談をお届けします。

 <登場メンバー>
  丸山 順也(長男 営業部 部長)
  丸山 雅也(次男 製造部)
  丸山 和也(三男 営業部)

3兄弟の見る「東京テープ」

兄弟3人に揃ってお話を聞くのは初めてですね。まずは、今のそれぞれの役割について自己紹介をお願いします。

順也:では、長男の私から。3人の中で社歴が一番長く、2026年5月で11年目になりました。営業がメインですが、紐・ゴム紐の発注、在庫管理も行っております。また、昨年の7月に部長に就任してからは、会社全体の状況も気に掛けるようにしております。

雅也:次男のMです。兄と弟が営業メインなのに対し、私は現場を担当しています。過去に縫製現場についてお話したことがあるように、ゴムやリボンのカット、縫製機での作業を行っています。実は1年ほど前に本社近くに新しい作業場ができまして、今はそちらでも作業をしています。作業場所が増えたことで作業量が増え、現場を回す立場であるという感覚が増した1年だったなと思います。

和也:長男と同じく営業がメインです。主に現社長が担当していた得意先を引き継いでいるのですが、アパレルから化粧品・和洋菓子関係まで様々です。リボンを扱うことが一番多いですが、ゴム紐・紐も満遍なく売っているかな?リボンの加工をどこで回すかなどの管理も私が請け負っています。

ありがとうございます。新体制になり少し時が経ちました。何か変化を感じられることはありますか?

順也:私は入社3年目頃から顧問(前社長)の仕事を少しずつ引き継いできました。変わったことといえば、内職担当と営業との関係性が密になったところかな。こちらから内職担当に踏み込んでいったことで良い雰囲気で関われるようになり、繁忙期や短納期の仕事があるときにより柔軟に進めてもらえるようになりました。

和也:その雰囲気が、私の入社時にはもうできていましたね。部署ごとに温度差があるというのはよく聞きますが、東京テープでは感じたことがなくて。現場チーム・内職チームが営業に寄り添った考え方をしてくれるので非常に助かっています。無茶なお願いをしても「嫌です」「無理です」と言われることはなく、前向きに返答してくれるんですよ。これは現場だけではなく、顧問や社長、従業員さんが作り上げてきてくれた社風なのかな。事務員さんも前向きに返してくれますし。どうすれば相手のためになるか、考えられる人が多いですよね。

順也:そうかもしれません。顧問(前社長)には、入社当時から「まずは現場のことを考えなさい」と言われていました。入社して1、2年は私も現場に関わっていたため、現場の大変さは想像できるのですが、それでも私が把握しきれていない現場の事情もあったと思います。そこに踏み込んだことで、より円滑にコミュニケーションが取れるようになりました。現場にも営業の事情を理解してもらいやすくなったことで、より柔軟に対応してもらえるようになった気がします。

雅也:Kと同じく、私も入ったときにはすでに今の土台ができていたと感じます。私は長く現場に携わっているNさん(製造部 部長)の姿勢を見て仕事をしてきた感じですね。

これからの東京テープ

順也:変わったことと言えば、弟2人が入ってきたのが私にとっては大きな変化だった気がします。それまでは顧問・社長・私の3人でしたが、若手が私1人だったので、年の近い2人が入ってきたことで相談しやすくなったところがあるなと。

和也:兄弟だからこそ言いやすいところと、兄弟だからこそ難しいところがありますが、少なくとも同じ目標を持って仕事をできるのはありがたいなと思っています。繁忙期などで休日出勤せざるを得ないときも、2人もいるから頑張れるところがあるんです。とはいえ、時代に合わせてきちんと休める体制を作っていきたいとは話しているんですが……。

雅也:繁忙期はともかく、基本的には休める体制を整えたいよね。顧問や社長が若い頃はとにかく働きまくる時代でしたが、今の時代の価値観はすこし違いますしね。

今は3代目から4代目への橋渡しを想定した時期となりますが、皆さんはどう捉えていらっしゃるのでしょうか。

順也:当人をご存知の方はおわかりの通り、顧問はカラーの強い社長でしたので、良い意味でそのカラーを塗り替えていきたいなと考えています。今は、それがどういうカラーなのか考えている段階ですね。その意味でも、私1人ではなく兄弟3人なのは心強いです。

和也:それでいうと取引先でも後継者問題についてよく話を聞くんです。そんななか、兄弟が3人いて、全員が同じ会社に入るのはすごいことだと思っています。同じ土俵で戦ってくれているんだと思えるのは心強いです。

順也:Kが言う通りで、兄弟2人が親の会社に入る話は聞くことがありますが、3人とも入るのは珍しいと思います。3人いることのいいところは、2人の意見が合わないシーンが出てきたとき、残る1人がフォローできることなんですよ。今のところはまだないですが、真剣に取り組む中で、今後意見が合わないことも出てくると思います。2人なら落としどころを見つけられず空中分解してしまうリスクがありますが、私たちの場合はそれはないだろうと安心できますね。

「ただの兄弟」だった時代と比べ、関係性に変化はありますか?

順也:私とKとで5歳しか離れていないこともあり、元から距離感が近いんです。一緒に仕事をするまでは「お兄ちゃん」ではなく、名前で呼ばれていたほどですから。プライベートと仕事でオンオフを使い分けてくれていることは私にも伝わってきていますね。ただ、個人的には「もっと遠慮なく言ってきていいよ」と思っています。

和也:私は年の近いMと特に仲がいいんですが、そんなM相手にも気を遣っていないようで気を遣うようになりましたよ(笑)。Jは先に予防線を張るタイプなんですが、私は先に仕事を取ってきてから「これをお願いしたい」と無茶を言いに行くんです。断られないことはわかっているのですが、少しでも快く受け入れてもらえるよう、ちょっとしたお菓子を持っていったりすることもありますね(笑)

雅也:(笑)。

順也:現場的にはどう思っているんでしょう。

雅也:組んでいる計画通り進めたい気持ちもありますが、「営業が取ってきてくれた仕事だから」と思い、柔軟に調整しています。本当にKは「これが取れたからお願いしたい」と持ってくるんですよ。対して、Jからは先に相談がある。攻めのKと守りの部長(J)の性格差が表れています(笑)。

順也:Mの言う通り、Kはチャレンジが得意なんですよ。昨年から、今までは断ってきたような仕事にチャレンジしてきたのもKです。怖さもあっただろうと思うんですよね。私はリスクをまず考えてしまうタチなので、Kを見習ってどんどん挑戦していきたいと思います。

和也:新しいことをやっていかないと現状維持もできないので。ただ、果敢に挑めるのは、まだ痛い目を見ていないからかもしれないなとは思っています。

順也:いつか折れる日がきても、懲りずにチャレンジしてほしいなあ。そして今、自分でも話してくれたように、Mは本当に柔軟に判断できる力が付きましたよね。職人気質で、今やっているところに集中したいタイプではあると思いますが、全体を見て、後から入ってきた短納期の仕事を上手くスケジュールに組み込むといった現場管理の仕事ができるようになったと思っています。

雅也:意識しています。うれしいです。

「ここは守りたい」と思われている東京テープの良さはどこですか?

和也:Jが言っていた「現場のことを考えなさい」もですが、「仕入先を大事にしなさい」という顧問の想いも引き継いでいきたいです。私たちは仕入れた製品を加工して売るのが仕事なので、材料を売ってもらえないと何もできないのだとよく言われてきました。

順也:私も入社初日に言われました。あとは内職さんもですね。弊社の加工を支えてくれる内職さんがいるからこそ私たちが安心して商品を売ることができますしね。時代が変わるなか、内職さんが弊社の加工をしてくれるのは本当にありがたいことです。Mは何かある?

雅也:常に現場を綺麗な状態にするというのはとても意識していますね。

順也:終わったあと、必ずきちんと掃除しているよね!

雅也:それは必ず守っていることですし、これからも継続したいですね。あとはやっぱり、真摯に仕事に向き合うことかな。品質を守る体制は、今後もしっかりと守っていきたいです。

 

質の高さは東京テープの強みでありこだわりですもんね。後編となる次回は、作業場が増えた加工現場の今と、これからの東京テープの展望について、引き続き3人にお聞きしたいと思います。

 

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